「ていねいなお付き合い」が招く思わぬ落とし穴とは？婚活を始め、デートを重ねて交際がうまくいっていると思っていても、相手から突然「交際終了」の通知が来てしまうことは、婚活中の皆さんなら一度は耳にしたことがあるかもしれません。突然のお断りにショックを受けることも多いでしょうが、実はお相手が心の中で「この交際は難しいかも」と思っているサインが出ていることがよくあります。
今回は、婚活でお相手の気持ちの変化を読み取るコツと、どうすれば婚活がスムーズに進むかについて解説します。
上場企業勤務で年収も高い「真面目な好条件男性」でも、お断りが続く理由
高橋さん（34歳・仮名）は、上場企業に勤め、年収も600万円と安定しており、婚活市場ではとても好条件な男性でした。しかし、婚活を始めて10カ月が経つものの、仮交際に進んでも交際が続かず、なかなか結婚へのステップを進められないことに悩んでいました。
高橋さんは、「一度に複数の方と仮交際をするのは不器用だから」と、いつも一人の相手に真摯に向き合う姿勢でいましたが、気持ちを込めて丁寧にお付き合いしても、なぜか「交際終了」を相手から出されることが多かったのです。
婚活に立ちはだかる「3回の壁」
婚活で特に多いのが、「お見合いをしてから、3回目のデートで交際終了になってしまう」という現象です。心理的にも、3回目までのデートは「見極めのタイミング」とされがちです。
まず、お見合いを終えて「また会ってみたい」と思ったら、1度目のデートに進みます。1回目のデートで大きな問題がなければ、2回目も会ってみようとしますが、3回目になると「次も会いたいかどうか」を考えるタイミングに。ここでお互いが「もっと知りたい」と感じなければ、交際終了に至ってしまうことが多いのです。婚活者がよく口にする「3回の壁」とは、まさにこのことです。
高橋さんも、最初の頃はこの「3回の壁」をなかなか突破できずに悩んでいました。ですが、めぐみさん（33歳・仮名）という女性と4回目のデートまで続いたことがあり、「この人と真剣交際に進みたい」と気持ちを固めたところで、またしても相手から「交際終了」の連絡が届いたのです。
見逃していた「交際に対する後ろ向きサイン」
高橋さんにとって、めぐみさんとの交際終了は大きなショックでした。しかし、その後の面談で、めぐみさんが「交際に後ろ向きなサイン」をいくつか出していたことに気づきました。
たとえば、最初はデートの後もこまめにLINEをくれていた彼女が、徐々に返信が遅くなり、デートの誘いにもすぐに返事が来なくなっていました。「返信が遅くても気にしないで」と自分に言い聞かせていた高橋さんですが、この返信の遅さが、めぐみさんが交際に迷いを感じ始めているサインだったのです。
相手の気持ちが冷めてくると、どうしても連絡頻度やデートのやり取りに変化が生じます。最初は積極的だった返信が遅くなったり、話題の広がりが少なくなったりするのもその一つ。高橋さんも、LINEの頻度の変化を気に留めることで、早い段階で相手の気持ちの変化に気づけたかもしれません。
婚活で「複数の相手と同時進行」を勧める理由
婚活において、「一人の相手に真摯に向き合う」という姿勢は大切ですが、「仮交際」の期間中はあえて複数の相手と交際を進めることもおすすめです。これは「複数人と同時に会う」ことを勧めているのではなく、いくつかの出会いを並行して経験し、自分に合うかどうかを見極めるためのステップです。
特に高橋さんのように「誠実なお付き合い」を意識している人ほど、交際に真剣に取り組みすぎて相手に固執しやすくなりがちです。LINEの返信速度やデートの反応が落ちてきても、「なんとかうまくいく方法はないか」と考え、気持ちを割き続けてしまいます。しかし、こうした「自分の気持ちを相手に合わせすぎる」姿勢が、逆に婚活を難しくしてしまうケースもあるのです。
仮交際の期間中は、複数の相手と並行して交際することで、相手の気持ちや自分との相性を冷静に見つめ直す余裕が生まれます。「デートの誘いに返事が遅い」「LINEのやり取りが減っている」といった後ろ向きサインが見えてきた場合は、気持ちを切り替えて別の相手との時間を大切にすることが、気持ちの負担を軽くし、次のステップに進むための助けになるのです。
「丁寧すぎる」交際が招く思わぬ弊害とは？
婚活をしていると、「誠実に丁寧に交際したい」という気持ちが自然と強くなり、「一人と交際を始めたら、この人と真剣に向き合おう」と感じるものです。しかし、相手に「真剣すぎる」姿勢を見せると、かえって相手にプレッシャーを感じさせてしまうこともあります。
特に、婚活市場での出会いは短い時間でお互いの人柄を探りながら進んでいくため、まずは「自然体で楽しく会話を重ねる」ことが大切です。自分の誠実さや結婚への意気込みをアピールするよりも、相手のペースに寄り添いながら、無理のない範囲で気持ちを向き合うことで、リラックスした雰囲気が生まれ、お互いの魅力も伝わりやすくなります。
婚活における「3回の壁」を越えるための心構え
「3回の壁」を越えて、次のステップに進むには、まず出会いの最初からあまり力を入れすぎないことが肝心です。お見合いやデートでは、「自分がどう見られているか」だけでなく、「相手がリラックスできているか」にも目を向けましょう。
- 気負わず、自然体で
婚活で何度もデートをしていると、「早く結婚に進まなきゃ」という焦りが出てしまいがちです。けれども、相手に自分の理想を押し付けることなく、まずは「お互いを知る時間」を楽しむ感覚で進めることが、次に繋がりやすい交際になります。 - 相手のペースに寄り添う
相手からの返信や誘い方に変化があった場合、決して相手の気持ちを急かさずに、そのペースに寄り添ってみましょう。交際中は、「自分の気持ち」よりも「相手がどのように感じているか」を意識することで、距離感が縮まりやすくなります。 - 視野を広げ、複数の出会いを大切に
婚活では、複数の出会いを並行して進めることが気持ちの負担を軽くしてくれます。「一人に真剣に」と思っていても、婚活は「選び選ばれる」場です。自然な流れの中で、お互いの良さを引き出せる相手を見つけるためにも、広い視野で交際を進めることを大切にしましょう。
婚活に真摯に向き合うことはとても素敵ですが、気持ちが負担に感じられるときは、自分がリラックスできる交際のペースを見つけることも大切です。次の一歩をスムーズに進めるために、無理なく楽しい婚活を続けていってくださいね。
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